ひとりのツイッターユーザーは書いている。
「11月1日だ、みんな、4月1日じゃないぜ」

さらに付け加えた人もいる。
「スコットランドチームのツイッターが大人の、分別ある立場をとっているのを見るのは喜ばしいことだ。だが、自分は子供じみた、分別のない人間なので自分はファフ（Faf de klerk、南アの選手、スクラムハーフ）とその仲間を応援していくつもりだ。明日はインパラ（アフリカ産大型カモシカ）をブライ（南アフリカなどのバーベキュー）にして、フランシュフック（南アフリカ共和国西ケープ州にある町）の赤ワインでのどを潤そう」

こんなジョークを書いた人もいる。
「《求人》、スコットランドラグビー・ソーシャルメディア・コンテンツの担当者を求む！」

他人のアカウントのツイートはどうしたら削除できるのかを問いかけるスクリーンショットを投稿したひともあり、一方、この勝運を祈るメッセージは「保守党のおしゃべり」と非難する者もいた。

Queen Elizabeth II

1）2019年10月1日付
Brexit: Can the Queen actually sack Boris Johnson?
「EU離脱：女王は実際にボリス・ジョンソン首相を罷免できるか？」

女王は最近、自分が首相を罷免できる状況について助言を求めたと伝えられている。
しかし、現実に首相の座にある人、この場合はボリス・ジョンソン氏、を罷免する英国君主の権力に関する公的な位置づけとはいかなるものだろうか？
通常の状況では、女王の役割は主に儀式的なものだが、連合王国に現存する立憲君主制の下で、女王は国家元首の裁量権を行使できる。

国家元首の裁量権とは、連合王国において国家元首が政府の他の部門の承認を受けずに行使できる権限である。
大統領制政府と異なり、国家元首は一般的に内閣や議会制度における立法府によって制約を受け、ほとんどの場合特定の例外的な状況でのみ行使が可能である。
国家元首の裁量権の行使の典型的な例は、恩赦、首相を解任、議会の解散の拒否、法律に対する国王の同意を拒否または猶予である。
留保権限はこれらの裁量権を行使できる場合についてはたいてい憲法上の厳格な慣例があり、これらの慣例は社会的圧力によって実効を発揮する。伝統に反したやり方で裁量権を行使すれば通常憲法上の危機を引き起こすことになる。

英国の君主の首相を罷免する裁量権はめったに使われていない。
それが行われたもっとも最近の例は1834年、ウィリアム四世（※1）がメルバーン卿の率いるホイッグ政権（※2）を総辞職させたときである。これは国内で十分に支持されない急進的な改革をめぐって長年にわたる議会の論争に収拾のために行われた。
1975年には、オーストラリア総督が女王の代理人としての役割を行使し、わずかに過半数を超えていたホイットラム政権（※4）を総辞職させた。野党が財政法案を阻止しそれに対して首相が総選挙の開催を拒否するという状況下だった。

今期の英国議会は既にいわゆるベン法（※5）を可決している。
したがってジョンソン氏は10月19日までに新たな合意を得ることができない場合、第50条の撤退プロセスの更なる延長を要請しなければならない。ジョンソン氏が延長を求めることを拒否し、法案を回避して合意なき離脱を押し通そうと試みた場合、彼は事実上法律を破ることになり、女王は国家元首の裁量権の1つを行使して首相を罷免できる立場に置かれるというシナリオが成立する。元司法長官のドミニク・グリーブ氏は10月19日までにEUとの合意がなされない場合、EU離脱を延期することを首相に義務付けたベン法をもし首相が遵守することを拒んで議会と裁判所を無視することを選んだなら女王は首相を罷免するだろうとすでに警告している。

しかし、もし女王がこのような動きに出ることがあれば、それはきわめて異例なことである。
女王エリザベス二世は、首相を毎週謁見する形で、政府の権力の執行に関して緊密なかかわりを保っており、政務に関して十分な報告を受けてきている。しかしそれ以外は在位期間を通して日々の政治から距離をおいた立場を忠実にとってきていた。

Boris Johnson

1）2019年9月6日付
Boris Johnson pledges to keep 'cross of St Andrew in Union Flag' ahead of Scotland visit
「ボリス・ジョンソンは、スコットランド訪問に先立って「英国旗にある聖アンドリュー十字」（スコットランド国旗）を保持することを誓った」

ボリス・ジョンソン首相は、EU離脱をめぐる政治危機が高まる中スコットランド訪問に先立って、独立を目指す運動家を激しく非難し、強い調子で連合王国の維持を訴えた。

ニコラ・スタージョン首相が独立に関する２度目の国民投票を推し進め続ける中、ジョンソン氏は、今年の夏の保守党党首の選挙運動中に行った主張を繰り返し自分は、「英国連合を保持するために全力を尽くす」と言った。

ジョンソン首相は以前働いていたデイリーテレグラフ紙に寄稿し、SNP党首のスタージョン氏は「連合国旗から聖アンドリュー十字を引き裂き營連合を分裂させるだろう。」さらに「英連合国旗の赤、白、青は、私たちが力を合わせて達成したものすべて、近代史上最も成功した政治的・経済的な連合国家を象徴しています。世界中の人々は、我が国を自由、民主主義、法の支配の模範となる国とみています。彼らは私たちが創り、育てた制度を称賛しています。」と書いている。

ジョンソン氏は又首相のの責任リストに「連合大臣」を加え、首相の伝統的な職名を変更したという事実にも注意を喚起した。「連合大臣として、私は全力を尽くして我々が称賛し、大切にするすべてのものを強化し持続させ、私たちを引き離そうとする勢力に強く抵抗します。」と付け加えた。
ニコラ・スタージョンスコットランド首相は、ボリス・ジョンソン首相がEU離脱をめぐる議会の行き詰まりを打破するために解散総選挙（a snap pol）（※2）を目指しているが、それに対して国民党は総選挙（general electuin）（※1）運動の核心に独立とEU離脱反対を据えていると言った。

しかしながら、彼の攻撃的なスタイルと彼への忠誠心の要請はすでに反発を引き起こしている。火曜日に政府に反抗した21人の議員の追放に対する批判の合唱に前スコットランド保守党の指導者、ルース・デビットソン、ジョン・メジャー元首相も加わっている。

1）2019年7月29日付
Boris Johnson's Brexit stance 'driving country to disaster', says Nicola Sturgeon

ボリス・ジョンソン首相のEU離脱のスタンスは「国を混乱状態に追い込んでいる」とニコラ・スタージョンスコットランド首相は言う。
スタージョンSNP党首は新首相に会うのを前にして、ボリス・ジョンソン氏の「強硬路線の」政府は、合意なきブ離脱を強要することによって、国を「混乱状態」へと追い込んでいる、と警告した。
ジョンソン氏は先週首相に就任してから初めてスコットランドを訪れるのである。

ジョンソン氏はまた、隔たりがひろがってしまったスコットランド保守党のルース・デイヴィッドソン党首に会う予定でもある。
新首相はスコットランド大臣にデイヴィッド・マンデル氏を留任させたいというデイヴィッドソン議員の意向を無視して、マンデル氏を解任し、アリスター・ジャック氏を入閣させた。デイヴィッドソン氏はまた、ジョンソン氏が10月までには英国をEUから脱退させると確約しているにもかかわらず、合意なき離脱を支持しないと明言している。

スタージョン女史は強調した。
「スコットランド住民はこの保守党政権に投票しなかったし、この新首相を支持したわけではなく、EU離脱に賛成票を投じてもいない。、またボリス・ジョンソン氏が今もくろんでいる破局的な合意なき離脱に賛成していない。スコットランドはEU離脱交渉の過程で、無視され続けている。今や、スコットランドの将来について案じる人たちは集まって、自身の進むべき方向を見定め、保守党に対して、われわれの国を大混乱に陥れるのはやめよ、という時である。」

ジョンソン首相はアーガイルのクライド英国海軍基地（※）を訪れた後、スコットランド首相とデイヴィッドソン議員とに個別に会って、権限移譲された地方の各自治体に対する3億ポンドの助成基金を発表する予定である。
BBCブレックファストのインタービューにおいて、スコットランド財務大臣デレック・マッカイ氏は、ジョンソン氏の訪問に懐疑的な見解を述べた。

「ボリス・ジョンソン氏は張ったりをかけ、空威張りしているにすぎない、とわれわれは感ずる。彼の政権はそれを代弁しているにすぎず、連合王国やスコットランド全体の経済に甚大かつ深刻な損害を与えるだろう。しかし、我々スコットランドと真剣に話し合いをするつもりなら、彼はスコットランドを尊重しなければならない。スコットランドが投票で示した意思、我々の関心がなんであるかを、そして、われわれの主張を、つまりEU離脱を回避すること、特に合意なき離脱を回避することを尊重しなければならない。」

ファズレーン軍事基地訪問に先立って、ジョンソン氏は次のように語った。
「我が国は政治的にも経済的にも史上最も成功した連合国家です。我が国はグローバルに展開するブランドであり、共にあることで、われわれはより安全になり、より強力になり、より繁栄するのです。それ故、EU離脱後のわれわれの輝かしい未来に備えるには、われわれ連合王国を結びつける絆を継続することは必要不可欠なことです。本日スコットランドにいて、自分がわれわれの偉大な連合国家の熱心な支持者であることを誇りを持って明言します。ウェールズや北アイルランドを訪れ、首相として私の下す決定がいずれも我が連合王国を発展させ、強化することを確実にできるものと考えています。」

1）2019年6月30日付
Scott Monument triumph for Edinburgh bag lady
「年代物の編み機を使い自宅で製作しているテキスタイルデザイナーが、スコットランドの最も有名な歴史的建造物から着想を得得たデザインシリーズを創り出した」

サラ・クラークソンさん、スコット・モニュメントを背景に （撮影：ジョン・サビッジ）

元社会福祉受給権の相談員、サラ・クラークソンさんは手編み、手縫いで自分の物をつくっていたが、年代物の編み機を購入してから機械編みに興味を持ち、毛糸店のオーナーの勧めるままにオンラインショップを立ち上げると事態は好転しはじめ職を辞し、オリジナルバッグのデザインと製作にフルタイムで集中することになった。
新しいデザインがどんどん頭に浮かんでくる。ダンディーにある新しいV&A（ヴィクトリア＆アルバート）美術館のスコティッシュ・デザイン・ギャラリーズでスコット・モニュメントの模型に出会った。
「その模型の前を通り過ぎた時、一瞬実感するものがあり、『ほら、あれをデザインにしたらとても素敵に見えるかも』と思ったんです。帰るとすぐにスコット・モニュメントを撮影しに行き、全体の形が正確にわかるようにプリントアウトしました」

販売を始めた頃には、オンラインやエデインバラ市の主要な公立美術館で行われるデザイン展などでわずかに売っていただけだったが、エデインバラ市との契約が成立し、オリジナルデザインのバッグを£33〜£75の価格帯で販売することになった。スコット・モニュメントバッグの素材はシェットランド諸島産ウールとカーコーディー産リノリウムで、サイズは文房具、化粧品、洗面道具のポーチ、ショッピングバッグの4種類がある。シティー・アート・センターへの見学者からとても喜ばれてきている。近いうちにスコット・モニュメントのギフトショップでも販売される予定である。

クラークソンさんオリジナルのバッグの一つ

1）2018年5月28日付
Guests left stunned as Donald Trump personally redecorated Turnberry resort
「ドナルト・トランプが本人自らターンベリーのリゾートホテルの模様替えをしたため、ゲストは驚嘆した」

（撮影: ジョン・デヴリン）

ドナルド・トランプは彼の成人した息子と、トランプがスコットランドに所有している主力の資産の、深夜の内装替え騒動に乗り出し、ホテルの客が「立ち止まって見つめている」中を何時間もかけて一連の絵や写真を壁に掛けた。

サウス・エアシャー滞在中に室内装飾をしようと決めたあとのトランプ大統領は、まるで「クリスマスの日の子ども」のようだった。夜11時頃から 深夜1時頃まで忙しく立ち働いた。しかし、トランプ氏自身は、重いものは持たずその代わりにエリックとトランプ・オーガニゼーションのもう一人の幹部、ジョージ・ソリアルに芸術品をどこに飾ったらいいか指図した。2人がターンベリーのホテルの壁の前で額縁に入れられた巨大な絵を持ち上げている間トランプ氏は後ろに下がって立ち、まっすぐで自分の気に入った位置に固定するよう「あらゆる角度から」それらをチェックした。

トランプ氏の異常なほどの夜行性についての話は、トランプ・オーガニゼーションの副社長兼最高法務相談役であるソリアル氏と、スコットランドのプレス&ジャーナル紙の元編集者で現在広報担当兼ロビイストのダミアン・ベイツ氏の共著の新刊「ドナルド・トランプの真実（The Real Deal）：トランプ氏とともに戦い、勝利してきた10年間」の中で詳しく述べられており、トランプオーガニゼーション内での内部事情をよく知る人の話を提供しようとしている。 ソリアル氏は、自分の上司を「複雑で華麗な男、矛盾に満ちた男」と表現している。
しかし、この本が来月発行されるときに最も多くの注目されそうなのはトランプ氏の嗜好や行動に関する個人的なことを詳しく書いているところだろう。 トランプ氏の食べ物の好き嫌い、ホットドッグとダイエットコーラへの「偏愛」とかデスクで仕事をしながらミートローフを食べることなどが書かれている。
また、トランプ氏がいかにして「怒って誰かを侮辱し、次の日にはそれを過ぎたことと考えている」かということを述べているが、同時にトランプ氏の「有名な長広舌」は、彼の顧客が嫌っていると彼が確信しているようなことをしている人にだけ向けられていることをソリアル氏は強調している。

この本にはスコットランドでのトランプ氏のビジネスについての多くのページをさいているが、「私の先祖の国へ 」というタイトルの章は、来月の出版まで包み隠されている。ベイツ氏はソーシャルメディア上でこの本の宣伝していて、トランプ支持者で元共和党下院議長のニュート・ギングリッチ氏からの推薦をツイートした。
ギングリッチ氏はこの出版物を「我々の大統領のことがよくわかる貴重な本」と称賛した。

1）2018年9月13日付
Restored Willow tearooms named best in Scotland
「修復されたウィローのティールームはスコットランド最高と指名された」

（撮影：ジェイン・バーロウPA）

修復された「豪奢の間」（※1）、それは「アフタヌーンテイーための幻想」としてデザインされた。
グラスゴーの新しく修復されたマッキントッシュ・アット・ザ・ウィローのティールームは、スコットランドのコミュニティ主導の建築計画をたたえる有名なコンテストで、最高の賞を獲得している。その千万ポンドの計画、そのためにチャールズ・レニー・マッキントッシュが設計したのと寸分たがわずその建物を入念に修復するチームをグラスゴーの実業家シーリア・シンクレア（※2）が率いたのだが、その計画は王立公認鑑定士協会（RICS）（※3）賞において、プロジェクト部門ｊスコットランド最高年間賞に選ばれた。
その変容以来、そのプロジェクトは国際的な関心を集めている。そのAリストのアールヌーボーの建築物は、マッキントッシュがそのすべてをデザインしたティールームの唯一の残存している例である。
ダンディーのV&A博物館（※4）はこの賞の観光・レジャー部門で入賞しました。
一方、ドナルドソンの学校でのプレイフェア設計の建物の豪華な開発（※5）は――元学校はエディンバラの高級なマンションに変わった――住宅部門で最高といわれた。

1）2019年4月1日付
April Fool's Day: SNP plans for 'cash-free' Scotland
「エイプリルフールの日：SNPは「現金不要」のスコットランドを計画中」

あなたは私たちのエイプリルフールの記事にだまされましたか？
（注：この記事に出てくる人名は最後のOpal Frilo氏を除いてすべて実在の人物です。Opal Friloの 文字を並べ替えるとapril foolになります。）

スコットランドは独立後の通貨に対してSNPが策定した計画の下で、世界初の現金のない国になるだろう。

スコッツマン紙は、今月後半にエジンバラで開かれる党大会で、ニコラ・スタージョン首相が急進的な新政策を発表するという情報を得ている。
元金融オンブズマンのナタリー・シーニーが12月に発表した調査によると、現金の使用は過去10年間で英国全体で半減しており、今や紙幣やコインがやりとりされるのが10回の商取引あたりわずか3回の割合になっている。 消費者は、iPhone上のApple Payなどの非接触サービス（タッチ決済）を介してデビットカードをますます多く使用するようになるため、今後10年間で現金使用量はさらに半分になると予測されている。
SNPのその提案では、スコットランドのすべての銀行口座所有者で、まだデビットカードを所有していない人たちは非接触技術を使ったデビットカードを利用できるようになる。 その計画では現金を使う必要性をなくすことになるであろう。SNP幹部は、この計画が党の結束を維持し、独立の国民投票の前からSNPが見つけようと努力してきた通貨問題の解決策を提供することを願っている。
あるSNP関係者はスコッツマン紙に語った。
「通貨が独立運動にとって相変わらずアキレス腱（最大の弱み）であることは疑いの余地がなく、この問題がSNPだけでなくYesキャンペーン全体に亀裂を生じる可能性があるという真の危険性がある」
SNPの情報筋は、次のように付け加えた。
「根本的な解決策が求められていることが明らかになった。そして、この現金なしの計画はまさにその解決策です。」
「これこそがまさに、繁栄し、独立したスコットランドが開発することができる大胆でエキサイティングなコンセプトです。私たちは テレビや電話を発明し、最低価格制度や喫煙禁止法に至るまでを初めて導入した誇り高い国です。」
スコットランド保守党のオパール・フリロは言った。
「どの銀行が中央銀行になりますか？ 中央銀行にはどのような準備金があり、他の国とどのように取引しますか。 このプランはマクロ経済をあまり理解していないことを狂気を超えた程度まで示しました。それどころかこういう考えが政権政党内にあることは危険なことです。」

1）2018年11月30日付
SNP plans for post-independence Scottish currency branded a 'desperate act'
「スコットランド通貨計画はやけっぱちの行為だと烙印を押された」

スコットランド国民党副党首キース・ブラウンは、彼と財務大臣（※1）のデレク・マッカイが来月のエジンバラにおける党大会に独自のスコットランド通貨を独立後に創設する計画を提唱するつもりだと発表した。
2014年のスコットランド独立国民投票の時には前首相アレックス・サモンドはポンド圏にとどまることを提案していたが、提出される予定のこの提案は当時との政策の変化を明確にするものになるだろう。
しかし反対者たちは、独立のための国民党の改定された計画は長期にわたる耐乏生活を意味するものと強く主張して、その案を葬り去ろうとしている。イギリス政府のスコットランド担当大臣（※2）デビッド・マンデルは国民党をブリックスにかかわる党の立場に関する結束の妨害者と烙印を押すようになった。

通貨に関する国民党のこの提案は独立のための党の最近の青写真、前スコットランド議員アンドリュー・ウイルソンにより提出されたthe Sustainable Growth Commission（世代間経済復興のための委員会）の報告と同様であり、2014年の独立にかかわる国民投票当時の国民党の政策面での立場からの大きな変化を意味する。その時には当時の首相サモンドはスコットランドはUKの他の地域との通貨同盟でポンドを使い続ける主張したのだ。
通貨をどう扱うかが不明確であったことがスコトランド人が英国を離れることに反対投票をした理由の一つと考えられたため、独立後もポンド圏に残るということは英国のすべての政党から強く拒否された。
ブラウン氏はある全国紙に次のように話した。
「スコットランドが独自通貨へと移行する計画を持つことが独立スコットランドのため最大の支援になると私は信じている 。私たちは、独立スコットランドの国民党政府が独自の通貨を創設することは今や党の方針になるべきだと提案する。」
独自通貨が安全かつ確実に実施できるまではポンド・スターリング圏に居続けるとも付け加えた。

2014年の国民投票の後、ニコラ・スタージョンは独立したスコットランドのための新しい経済上の青写真を提示するためスコットランド成長委員会を創設した。昨年５月に公開されたそのレポートによると、スコットランドは独自通貨に移る前に、UKを離れれるとの票決後の移行期間にはポンド圏に居続けるべきであると勧めている。
パメラ・ナッシュ（※3）、スコットランドインユニオン（※4）の会長、は成長委員会の報告を経済上の苦難を引き起こす青写真と烙印を押した。
彼女は言った。
「国民党のメンバーさえも、これはニコラ・スタージョンによる不満を持っている支持者たちを続けて留まらせておくための自暴自棄な行動であるということがわかっている。」
スコットランド自由民主党党首、ウイリー・レニーは次のように言った。
「国民党の通貨計画は季節によって変わるように見える。しかしきわめてはっきりしていることは独立したスコットランドは公共福祉に関して耐乏生活を強いる以外選択の余地はないということである。マンデル氏はペイズリーでの今日の演説で国民党を攻撃するだろう。EUを離れないとする英国政府による決定が今日あったとしても、独立は議題にのぼるだろう。スタージョンにとって、英国のEU離脱はUKを破壊した国民党の党首として歴史に残る道具、独立という空想をやり遂げるために利用する道具であり続けている。」

1）2019年1月29日付
Criticism as SNP politician poised to head up botched Alex Salmond inquiry
「スコットランド国民党議員が、アレックス・サモンドに対する不手際な調査を主宰するつもりでいるとき、批判が……」

セクハラなどを告発する「#MeToo」の動きの中で、スコットランド前首相アレックス・サモンドに対して、職員にセクハラ行為をしたとする訴えがあったため、スコットランド政府が調査し、警察も調べていた。
2018年8月29日、サモンドは疑惑についての政府の調査が公平を欠いていたとして司法審査（※2）を求め、その際SNPを離党した。政府は民事控訴院（※1）で、調査のやり方に誤りがあったことを認めている。
2019年1月24日、サモンドは性的暴行など14件の容疑で、検察当局に起訴された。レイプ未遂（attempted rape）2件、性的暴行（sexual assault）9件、強制わいせつ（indecent assault）2件、治安妨害（breach of the peace）1件、計14件。
23日、警察はサモンドを聴取した。24日彼は、エディンバラ州裁判所に出廷したが、罪状認否には応じず、保釈された。

スコットランド国民党がその問題を調査するスコットランド政府特別委員会の議長職を譲ることを断り、野党は激しく非難している。 政府の調査がされていたときに行われたニコラ・スタージョンとサモンド氏との間の一連の私的会談が、審議の中心となろう。野党はSNPがその調査を主宰するべきではない、と提案していた。
今日のスコットランド議会議事事務局の会合で議会の報道官は言った、
「事務局員たちは、9人の委員会の設立と、議長職はSNP、副議長は保守党からということに、全員一致で同意した。事務局は次回の会合で権限、委員について最終決定をする。」

保守党の院内幹事長、労働党の議事担当者、スコットランド自由民主党党首らはこの委員会の設立に同意したが、事務局の会議でSNPが委員会の議長を務めることに反対していた。
この委員会は首相、その助言者、職員の行為に生じた問題に対処することになろう。その目的は、これから起こるハラスメントを告訴でき、そして彼らの告訴はまじめに効果的に取り扱ってもらえるという信頼を人びとに与えることであろう。

1）2018年11月30日付
Photography: new book shows how Margaret Fay Shaw captured a vanishing way of life in the Hebrides
「新たに出版された本はマーガレット・フェイ・ショーがヘブリディーズ諸島の消えゆく生活様式を生き生きと記録したかを見せてくれる」
寄稿：ロジャー・コックス

「マーガレット・フェイ・ショーはヘブリディーズ諸島で大事にされてきた長年の慣習の数々を写真や文書で保存し分類することにその生涯を捧げた」スコッツマン紙はフェイ・ショーが101歳で亡くなった2004年12月の追悼記事を、そのような書き出しで掲載した。「彼女がやり通さなかったならばスコットランドの文化の一片がまるごと消失してしまった可能性があるだろう」とその追悼記事は続けている。
今月、『エラン―マーガレット・ショーが撮った島』と題され、バーリン社から出版された新刊書の中で、ショーのビジュアル面での業績に改めて光が当てられた。「貴重な掘り出し物」という言葉はこの種の企画に関して乱用されるきらいがあるが、この本の場合、その表現がまったく正しいと言える。

ショーは1903年にペンシルヴェニア州ピッツバーグで生まれ、幼くして両親を亡くしたのち、1921年にスコットランドに送られ、ヘレンズバラのセント・ブライズ校で1年間を過ごした。ここで彼女は、民謡採集家のマージョリー・ケネディ＝フレーザーがゲールの歌を歌っているのを耳にし、その原曲が「本来の」形で歌われるのを聴くために、西へ向かおうと決めたのだった。
彼女は1928年にサウス・ユーイスト島に移住し、島の人々が実際にうたっている歌の書き取りとゲール語の学習をはじめた。そして1934年、彼女はアーガイルで育って、ゲール語を学んでおり、バラ島についての本を執筆中だった民俗学者のジョン・ローン・キャンベルに出会った。ショーとキャンベルは1935年に結婚、そして1938年にカナ島を9000ポンドで購入し、農村生活共同体を開始し、自給自足の生活を始めた。二人はまた、カナ・ハウスに膨大な数のゲールの民間伝承の記録を保存し、1981年にはその家とコレクションをナショナル・トラスト・フォー・スコットランドに寄贈した。1955年、ショーは『サウス・ユーイスト島の民謡と民話』というタイトルの、歌と物語および写真の選集を出版し、この仕事により、アバディーン大学、エディンバラ大学、ノヴァ・スコシアのセント・フランシス・ザビエル大学、アイルランド国立大学から名誉学位を得た。また1993年には自伝『アルゲニー山脈からヘブリディーズ諸島へ：自伝』を出版した。

彼女の写真は単に記録として重要なだけではない。ショーは劇的効果のある構図を捉える芸術家の目も備えていた。とりわけすばらしい写真の1枚には、サウス・ユーイスト島のサウス・グレンデールで干潮時にタマシキゴカイを掘る3人の男お写真で、彼らのシルエットが前景の何もない砂地の広がりと空のドラマチックな雲との間で橋を作っている。また、これらの写真は近代世界がこの列島の平和な一角にまで侵略しはじめようとしていたかを暗に示している。その最も際立った例が、1936年にバラ島の干潮時空港に初めて着陸した飛行機―デ・ハビランド・ドラゴン・ラピードの写真ではないだろうか。ショーは、あとほんの数秒で着地しようという飛行機がトラーイ・ヴァンの広々とした白い砂地の上すれすれを飛ぶところを捉えている。
この本の編集者、フィオナ・Ｊ・マッケンジーが序文で述べているように、これらの写真は「今はもはや存在しないヘブリディーズ諸島の生活様式の本質を類のない形で理解させてくれる。」マッケンジーは本書の中で、ショーの著書からの抜粋を写真の合間に配しており、そのうち最後の文章は、島の人々が「遠く離れていること」を本土の人間とは異なるふうに見ている様子を見事に要約している。「ある気持ちのいい夏の日にヨットから岸に降り立った訪問客たちのことを私は覚えています。ある一人の住民はせっせとミツバチの巣を作っていました。『（ここに住んでいる）あなたは世界から遠く離れたところにいるのですね』とヨットに乗ってきた男が言いました。『私は私の世界の中心にいますよ』というのがその答えでした。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

セント・キルダ島の断崖での海鳥の捕獲

サウス・ユーイスト島のサウス・グレンデールで カレイの餌にするタマシキゴカイを掘っているところ 遠くに見えるのはエリスケイ海峡とバラ島

1936年8月に バラ島トラーイ・ヴァン（カクル・ストランド：ザルガイ浜） のエオリガーリー空港に初めて着陸した飛行機

仕事中のマーガレット・フェイ・ショー

1）2018年9月13日付
Jo Swinson becomes first MP to bring a baby to a Commons debate
「ジョー・スウィンソンさんは下院討議に赤ちゃんを連れてきた最初の国会議員になった」（後半）

グラスゴー・イースト選挙区選出のスコットランド国民党の国会議員デビッド・リンデン氏にとって代理投票はきわめて個人的なものだった。何故ならば彼の今3歳になる息子の場合と同様に、今回も妻が帝王切開のため入院している。一週間後に農業法案の第2読会があることがわかっていても彼はその法案に投票するために議場にいることが出来ず、議員としての仕事が務められないという立場にいる。普通男性は2週間しか育児休暇を得られないので、こういう場合はみな赤ちゃんが家に帰る前にすぐに仕事に戻っている。
「私は今日の午後、この討論に最後まで出席していて、この問題が何度もお蔵入りをさせられたことをきわめてもどかしく感じていました。」とリンデン氏は言い、さらに「政府はもっと急いでほしい」と続けた。
院院内総務のアンドレア・レッドソム（Commons Leader Andrea Leadsom）は、代理投票は「重要な改革」になるだろうと言う。なぜならば「史上初めて」国会議員が議会に出席していない間に投票することを許すのだから。
「我々はこの件に関して正式動議を提出するつもりであることを私は確認しましたが、しかし我々はあらゆる影響を考慮する十分な機会を得てから責任をもって前に進まなければなりません。今、この画期的な一歩を踏み出すと、我々は次世代のためのより公平で、いろいろな立場の人が参加できる議会を持つことになるだろうと私は思います。」
代理投票が新しく親になる人々人々に限定するするのか、代理投票が使用を許される下院の議案の種類、そして誰が議員に代わってそのような投票を行うべきかなどの事柄を検討するべきだと述べた。
影の内閣の下院院内総務、ヴァレリー・バズは、今こそ行動が必要だといって、ぐずぐずしていると政府が最終的に代理投票に同意する前に、議員に赤ちゃんが生まれ、成長し、学校に通って、卒業して、大学に進学してしまいかねないと議員たちに語った。