| 第1章 | ||
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| 第4回 「グラスゴー大学のクリスマス」 | ||
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| クリスマスまであと2週間くらいになると、英国中がなんだんか興奮状態になってくる。ここグラスゴーも同じ。町はクリスマスのデコレーションが気分をそそり、新聞、TVはクリスマスに因んだ編集が増えるし、レストランやパブはクリスマスメニューの売り込みに忙しい。なにより人々はクリスマス・ショッピングに奔狂している。個人消費が経済生長を支えるのは結構なのだが、ただでも膨大なクレジット・カード債務が叉増え、これも膨大な住宅ローンの事も考えると、これで金利が上がると破産者が続出するという心配が聞かれるが、しばらくはこんな事は忘れて、"メリー・クリスマス!"といったところである。 | ![]() St Enoch Squareのクリスマス・デコレーション。クリスマスが近づくと町はすっかりお祭り気分になる。 |
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| このように街は盛り上がっていても、日本から来た私のような貧乏研究者には関係無く、身の丈にあったつつましいクリスマスを過ごす事にした。その中から2,3ご紹介する。 | ||
![]() グラスゴー大学での音楽会。 今回は季節柄ヘンデルのメサイアが演奏された。出演者は全員で28人というめずらしい小編成でした。 |
1.大学でのコンサート グラスゴー大学では、「Music in the University」という企画で毎週2回程度音楽会が開かれている。音楽アカデミーの高学年の学生、地域の音楽コンクールの入賞者、若手の演奏家、大学の合唱団やオーケストラ等が出演し、レベルの高い演奏を披露している。今回ヘンデルの「メサイア」を聴きにいいって見ようと思ったのは、クリスマスという時節柄と、今回の演奏がたった28人の小編成で行なわれる事に興味を持ったからである。通常メサイアは100人以上のコーラスとそれに釣り合うオーケストラで演奏されるが、今回出演者は、指揮者、オーケストラ15人、歌手12人、全員でたった28人、これでれっきとしたプロの演奏団体である。会場はグラスゴー大学講堂のBute Hallでその荘厳なネオ・ゴシック様式は曲にふさわしい。 |
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| 演奏が始まってすぐ、聴きなれたメサイアとはまったく違う音に驚く。古楽器を使い、楽器も歌手も全くビブラートなしの奏法、決して強奏しない、表現は曲の自然な流れに沿い、聖書を語って聞かせるような歌い方等、大編成で音量ときらびやかさを強調する現在のコンサート・メサイアとは正反対だった。考えてみれば、メサイアの歌詞は聖書だし、もともと聖書の朗読に曲をつけた宗教曲なので、これが原点と改めて理解し、すこし内省的な気分になりました。 | |||
| 2.クリスマス深夜 クリスマス・イブの深夜から25日にかけて教会ではミサやサービスが行なわれる。ふだん教会に行かない私だが、これもクリスマスの雰囲気と出かけた。行き先はやはり大学内のチャペル。11:30から、賛美歌数曲の斉唱、聖書朗読、大学付き牧師MacQuarrie師の説教、お祈りなどがあり、終りに皆で"Merry Christmas"と挨拶を交わし約1時間で終了した。参列者は数十人で、At Homeな深夜サービスでした。 |
![]() グラスゴー大学のチャぺル。チャペルといっても立派な教会。第1次世界大戦で戦死した大学関係者のメモリアルとして造られた。クリスマス・イブの深夜サービスに行きました。 |
![]() 12月25日のクリスマス当日はチョットだけホワイト・クリスマスになりました。ケルビン・グローブ公園から見た大学本館。 |
3.ホワイト・クリスマス 天気予報では、クリスマスのスコットランド西海岸地方は寒気が来て雪になり、グラスゴーはホワイト・クリスマスのなるかもしれない、とのことだったので期待していたが、チャペルから帰る深夜は穏やかなお天気だったので、雪は駄目かと諦めて就寝した。ところが、翌朝起床して窓から外を見ると、なんと一面の雪景色、朝食もそこそこに散歩に出かけた。気温は2℃くらいと寒かったが、雪は止んでいて積雪も1cmくらい。それでもグラスゴーの雪景色を少し味わえ、ささやかながらホワイト・クリスマスでした。 |
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4.クリスマス当日の街は閑散 クリスマス当日の25日の街は、これまでの熱狂が嘘のように静まり返っている。商店は見事に全部閉店、2時間ほどの歩きまわっている間に開いていたのはインド人が経営しているGeneral Store1店だけ。いつもは車と人でごった返しているByers Roadもひっそりとしていた。この文章を書きながら聴いているラジオ番組は"賛美歌のTop10"。クリスマスとはいってもこれはあまり興に乗らない。もうすぐ年末でホグマネーのあるし、ちょっと一服といったところだろう。どれもささやかなクリスマス体験だった。 それでは、皆様良い新年をお迎えください。 |
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