スコッツマンを読む会
場所:東京事務局
日時:2012年3月3日(土)15:00~
参加者:7人
1月13日付
Scottish independence referendum: Treasury threat to future of Scottish bank notes 
(スコットランド独立の住民投票:スコットランド紙幣への将来に財務省の脅威)途中まで

 英国政府の財務大臣ジョージ・オズボーンはスコットランドに関する内閣小委員会議長を務めているが、スコットランド紙幣の将来をめぐる議論に火をつけ、もし英国から離脱が選択されると、スコットランド紙幣は禁止されるという見通しを提起したため、住民投票論争は、予想外の転換を見せている。
 
 ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、クライズデール・バンク、バンク・オブ・スコットランドの3銀行は、著名なスコッツの顔の描かれた紙幣を発行することができ、それがスコットランドのアイデンティティとして伝統となっている。英財務省はスコットランドがポンドを使用するのを妨げることはできないが、英国の経済政策への発言権を持たせないようにすること、スコットランド自身の紙幣を印刷することを妨げることはできる、スコットランド諸銀行がイングランド銀行から紙幣印刷の免許を認められていても、独立した場合には、そうではなくなることを英国政府の財務省は明言した。オズボーン大臣はスコットランド政府に対してその独立がどのような作用をするのか詳しく説明するように求めて、「これらの問題はすべて具体化され明るみに出してほしい。SNPはスコットランド通貨の政策、スコットランドが英国による保護を得られなくなったときの防衛政策、大規模経済の一部ではなくなり英国の諸企業から利益を得ることができない場合のスコットランド経済政策について説明しなければならなくなっている」と語った。

日時:2012年2月4日(土)15:00~
参加者:6人

1)12月2日付 
 Kirk joins fight against homosexual marriages
 (スコットランド教会は同性結婚反対運動に参加)後半

 スコットランド政府は「市民パートナーシップ(同性婚)登録案の意見照会を9月に始めた。この政策に対してスコットランド教会が「今回の政府の提案は、結婚は男女の結びつきであるというスコットランドとその文化における結婚観を根底から変えてしまう。」「結婚の定義を見直して同性婚を認めると、この国と、家族、コミュニティ、個人の幸福に、重大かつ、今は予想もされていないような悪影響を及ぼしかねない。」と非難の声明を出した。SNP内部にも異論があり、中でも前党首のゴードン・ウィルソン氏は独立に関する国民投票で、国民党党員の票を失いかねないと主張した。同性愛問題は以前からスコットランド協会内部の軋轢のも元になっている。 文中に出てくるconsultation は有識経験者に諮問することではなく、3ヶ月に限って文書やメールで広く一般から意見を募るシステムなので意見照会と訳すことになった。

2)1月2日付 
 Ditch Flower of Scotland before 2014 Games
 (2014年のコモンウェルス・ゲームズの前に「スコットランドの花」を捨てろ)

 スコットランドのラグビーやフットボールの試合で金メダルを受賞するスコットランド選手たちをたたえる曲として国歌の代わりに歌われる「スコットランドの花」は、2010年のデリー・コモンウェルス・ゲームズで事前にスコットランドの選手たちから圧倒的多数で選ばれた曲である。それ以前のコモンウェルス・ゲームズでは「勇敢なるスコットランド」が用いられてきた。
 この「スコットランドの花」を捨てて、2014年のコモンウェルス・ゲームズ開催までに新しい国歌を見つけるべきだとトップクラスのパイパーで、スコティッシュ・バグパイプ・作曲社を経営しているドナルド・グラス氏が言っている。この曲は「後ろ向きで気がめいるよう」であり「特に『高慢なエドワードの軍隊は』の語句は政治的に問題があり時代遅れだ。」他の音楽家、スコットランド議会議員やグラスゴーのカレッジ・オブ・パイピングの校長、ロバート・ワレス氏も新国歌を作る運動を支持している。
 新しい国歌は、「テンポの速い4分の4拍子のマーチで、歌いやすい歌詞で、覚えやすいメロディーでなければならない。」「スコットランドの国民的楽器であるバグパイプで演奏できる節回しでなければならない。」「ロッホやグレンのことばかり言うのではなく石油や造船のような産業の部分も盛り込んで」、「気持ちを高め未来を見つめるものでなければならない。」「スコットランド人であることを誇れる歌詞」等々注文が多い。
 スコットランドは独自の国歌を持っていないが、法律家たちは国歌は権限を委譲された問題で、スコットランド議会で制定することができると言う。反対意見としては正式の英国国歌は「神よ女王を守りたまえ」だけで、我々は英国人なのだからこれを守るべきであると言っている
日時:2012年1月14日(土)15:00~
参加者:7人

1)11月4日付 
・SNP ‘has no plan’ for meeting 2020 vision of green energy
 (SNPは環境にやさしいエネルギー2020年ヴィジョン達成「計画をもたず」)後半

 スコットランドの機械工学学会(Institution of Mechanical Engineers)は2020年までにスコットランドの電力すべてを、再生可能エネルギーから生み出す目標を達成するだけの「信頼すべき戦略」に欠けているという報告書を提出した。
副首相ニコラ・スタージョンはこれに対し反撃し、日本の三菱、スペインのガメサ、韓国の斗山のような会社からの巨額の投資が行われていることを強調し、数千の新しい雇用を作り出すのに十分な再生可能エネルギーによる一連の電力計画が行われ始めていると語った。スコティッシュ・リニューワブル社、環境団体「地球の友達・スコットランド」もスコットランド政府を支援している。
スコッツマンを読む会では、新聞記事の中のやさしい言葉も読みすごさずに注意深く読むと全く違う意味であることを発見することがしばしばあります。今回の記事にも
・ There’s a pipeline of 17 gigawatts of renewable electricity projects. . .
・ There are more than enough projects in operation and in the pipeline . . .
という二つの文章がありました。どちらも普通に「電力計画のパイプライン」、「パイプラインの計画」と訳したのですが、先生からの「環境エネルギーにパイプラインを使うのか」という指摘があり、皆でディスカッションしているうちに前者は「一連の電力計画」、後者は「実施段階、準備段階の計画」と訳さなければいけないことが分かりました。

2) 12月2日付
・Kirk joins fight against homosexual marriages
 (スコットランド教会は同性結婚反対運動に参加)途中まで
 
 スコットランドで同性婚を容認しようとするアレックス・サーモンドの政策に対してスコットランド教会が非難の声明を出した。カトリック教会と福音派が「市民パートナーシップ(同性婚)登録」法案を激しく非難してきている一方でスコットランド最大の長老派教会は、これまで慎重な姿勢を取ってきたが、推計で50万人の信者を擁する長老派教会がこれを非難する声明を出して断固とした姿勢をみせたことは、時代の流れに合わせて同性婚を合法化する意向を示していたSNP政府にとって痛手となる。

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