書籍 「すてきなタータンチェック」 | |||||||||||||||
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スコットランド便り98号(2018年8月)でご紹介した福音館の月刊誌『たくさんのふしぎ―すてきなタータンチェック』がハードカバーになりました。タータンのドラマチックな歴史、ファッション、そしてその定義などなど、最初からお終いまでタータンづくしの絵本です。
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書籍 「リプトン自伝」 | |||||||||||||||
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“世界の紅茶王”としてその名を知られるスコットランドの食糧商、トーマス・リプトン(1848-1931)が晩年に執筆した自伝の全容を初めて日本語で紹介する。茶葉が引き継ぐ不屈の精神、会員の野口結加さんの翻訳
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書籍 「くろねこマーリン ドラゴンたいじの巻」 | |||||||||||||
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くろねこのマーリンが、夢のなかでジャングルにまよいこみます。いろいろな動物にもあったりしているうち、魔法使いにも出会ってしまった。そして、なんと魔法で騎士になってしまう……。読者のなかには、ここでもしかしたらあの有名な騎士団の一人かしらと、想像するかもしれません。ねこの名前からもヒントがあるんです。円卓の騎士のなかに、マーリンという予言者・魔法使いでもある人物が登場しますから。そう、読んでいきますと、騎士になったくろねこは、アーサー王と11人の騎士の中のランスロットになっていて、円卓の会議に参加し、王さまから森にすむドラゴン退治を命令されてしまう……。さてさて、絵本の中身を話してしまうのは、もったいない。この先はどうぞ手にとり読んでほしいです。
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ウェブマガジン 「Mother Gooseの世界へようこそ!」 | |||||||
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歴史を笑い、政治を皮肉り、数え歌から謎々、摩訶不思議で面白い、意味不明もあるMother Goose。
言葉遊びの宝庫でもあり、言葉の織りなす面白さに、英米の人たちは声に出し、時に歌い、楽しんで育っていきます。 この連載では、そんなMother Gooseの魅惑の世界を翻訳家、みむら・みちこが紹介していきます。 |
書籍 「ウェイヴァリー あるいは60年前の物語」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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英文学の巨人が描いた歴史小説の金字塔。完全新訳、邦訳初の決定版!
イングランドの名門出身のエドワード・ウェイヴァリー。広く世間を知るために、スコットランドのダンディーに駐屯中の竜騎兵師団に入隊、大尉として任官する。やがて休暇を取り、伯父の盟友ブラドワーディン男爵が住むタリー・ヴィオランを訪問。男爵の令嬢ローズは彼に好意を抱くが、それには応えず、心の赴くままさらに奥地のハイランドへと旅を続ける。 JSSのクラブ「スコットランドを語る会」の世話人の一人でもある佐藤猛郎さんによる翻訳です。 |
書籍 「ケルトを知るための65章」 | |||||||||||||||
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ヨーロッパ文明の基層の一つであるケルト文明。
様々な歴史的出来事の影響を受け形を変えながらも、今もブリテン島、アイルランド、ブルターニュ地方などを中心にケルト人の命脈は保たれている。多面的・多層的な歴史と文化を65のトピックで紹介するケルト入門。 |
書籍 「ルポ 地域再生 なぜヨーロッパのまちは元気なのか?」 | |||||||||||||||
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「何もないまち」では終わらない――!
欧州の地方を歩くと、日本に比べてずっと元気に見えた。 なぜなのか、日本の地域再生のヒントになることを何か見つけたいと思って、欧州のあちこちを巡りながら取材を重ねた。当事者の声を聞いて、各地に共通して見えたことは、危機的な状況に陥ったまちほど、危機の本質に向き合ってそこからの脱却に真剣に取り組み、結果的に強くなっていたことだ。人口減少、高齢化、空き家の増加、他地域への依存、経済危機……。それらの危機に立ち向かってきた先達たちの原動力と取り組みに迫る。 本書は、北海道新聞の記者である著者が、ロンドン支局駐在中に「なぜ欧州では小さなまちでも満足しながら暮らすことができるのか、日本の地域再生のヒントを見つけたい」と欧州の地方を取材し、日本取材を追加してまとめた一冊です。 スコットランドについては、独立運動の背景と現地の実情について焦点が当てられ、一つの章が割かれています。スコットランドの独立運動を「多文化・多民族性を包摂する、多様性を尊重した運動」であるという視点から論じられています。 |
雑誌 「Whisky Galore(ウイスキーガロア)Vol.04 2017年9月号」 | |||||||||||||||
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年6回、偶数月に発行される「WhiskyGalore」は、世界中のウイスキー造りの現場で何が起きているのか、その最新情報を豊富なビジュアルとともに紹介。評論家として30年間取材を続けているウイスキージャーナリストの土屋守が編集長を務め、ウイスキー以外の世界の蒸留酒も独自の“ウイスキーの視点”でレポートします。
スコットランドや蒸留酒に造詣が深く、JSSとも縁の深い写真家である渋谷寛さんが、表紙をはじめ多くの写真を担当されています。ご興味のある方は是非お手に取ってみてください。 |
書籍 「バルトン先生、明治の日本を駆ける! 近代化に献身したスコットランド人の物語」 | |||||||||||||||
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日本と台湾で今尚、「近代水道の父」として敬慕されているスコットランド人エンジニア、ウイリアム・K・バルトンの生い立ちから43歳の若さで東京で客死するまでの生涯と人となり、思想と業績を40年にわたって克明に辿った評伝です。
著者畢生のライフワークである本書は、未公開の写真やデータがふんだんに掲載され、時代背景や関係する人物へについても詳しく言及されています。 遠く故国を離れ、計り知れない異文化のバリアーを乗り越えて誠実に使命を全うしたバルトンの生き様は、一世紀を経た現在も多くの示唆を与えてくれます。 また、スコットランドを第二の故郷と偲ぶ本会の会員は、より深く強くスコットランドへの思慕を掻き立てられることでしょう。ご興味ある方は、協会までご連絡ください。 |
書籍 「酒場天国イギリス 英国文化を味わい尽くす」 | |||||||||||||||
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酒場から英国の光と陰を照らし出す。エール、シングルモルトといった酒文化の蘊蓄から、ロック、ミステリーなど「大人の趣味」までを肴に、パブやバーで、ピーター・バラカン、『レモン・ハート』の古谷三敏ら「通」たちのとっておきの話を聞く。世界一ぜいたくな「酒都」めぐり。
本文中に日本スコットランド協会代表理事・高橋愛朗を始め、JSSに所縁のある方たちのお話も登場しますので、是非お手に取ってみて下さい。 |
音楽CD 「HAPPY TARTAN」 | |||||||||||||||||||||||
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当協会の会員で、スコティッシュダンスのサークル「タータンクラブ」を主宰し
指導している近藤ゆう子さんがスコティッシュ・カントリーダンスのステップや フォーメーションを記したとても素敵な本を作成されました。 ジグやリール、ストラスペイなど全10セット、曲もオリジナルで作曲、演奏は協会のイベントでもおなじみの会員のフィドラー、大竹奏さん、楽譜も掲載されています。3人で踊れるものから、勿論大勢で楽しめるものまで、大変わかりやすく、海外でもすでに評判で、踊られているものもあるそうです。いつか協会のタータンを身につけて、この中のダンスを披露してくださることでしょう! CD、ブックは協会でも販売しております。 「Happy Tartan」はCD1000円、ブック500円です。 ご希望の方は、協会へご連絡ください! |
書籍 「軽井沢ショー記念礼拝堂 一一五年のあゆみ」 | |||||||||||||
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軽井沢を日本で最初の避暑地とした人として知られるアレキサンダー・クロフツ・ショーは、日本伝道のために来日したイギリス聖公会の宣教師だった。スコットランド人の両親がカナダに移住、アレキサンダーは1846年にその地で生まれたスコティッシュだ。
1873年(明治6)に来日、次の年には福沢諭吉の家に住み、慶応義塾で倫理学を教えている。1879年には、東京芝に聖アンデレ教会を創設。1885年に軽井沢と出会い、翌年から家族とともに暑い東京の夏から離れてここで避暑を始めた・・・この作品は、とくに宣教師としてのショーに焦点をあて、同時に軽井沢における人々とのつながりが、なかなか一般ではわからない教会関係の資料を多く引用して、今までに知らなかったショーの姿を紹介している。 軽井沢の土地に多くの宣教師が集まり、日本人との交流をひろめ、あの有名な万平ホテルの創始者もクリスチャンの洗礼を受けていたなど、今までにあまり知られていない第一次世界大戦の頃の軽井沢や、人々の生活も見られて興味深い。 1895年に「軽井沢基督教会」として建設され、今は「軽井沢ショー記念礼拝堂」と名づけられている礼拝堂は修理に修理を重ねて、116年の今まで司祭から司祭へと受け継がれ、軽井沢の町とともに生き続けている。この時代を超えた礼拝堂の建設には、ショーがかかわっていた可能性が大きいという。この珍しい一冊をお薦めする。 (みむら・みちこ)
この本は非売品ですが、まだ少し在庫があるということでしたので、ショー記念礼拝堂に直接お問い合わせください。 (Tel&Fax:0267-42-4740) 又、当協会には1冊ございますので、ご来所いただければご覧になれますし、会員の方には貸し出しできます。 |
書籍 「スコットランド・キルト・コレクション」 | |||||||||||||||
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スコットランドの男性が身につける「キルト」を、これだけ写真をわんさと集めてまとめた、魅力いっぱいの「キルト」の本は、初めてではないだろうか。くやしいくらいに素敵です。
いつかこういう本を作りたいと、キルト姿を写真に収めていた私にとって、これはお薦めの一冊です。なにしろ、スコットランドで出会った様々なキルトをすっかりここに取り込んでしまったほど、どのページを見てもキルトだらけ、写真はキルト姿の男性ばかり。 チャールズ皇太子も登場するが、王家は、スコットランドではキルト姿になることになっているらしい、皇太子は何種類ものキルト姿を見せてくれます。この本で眺めてください。子どもたちも、学生も、外国人も、兵隊も、ガイドも、映画俳優も(おしゃれにキルトを着用)、ミュージシャンも、ロックバンドもいます、無名から有名な人たちまで、街角やグラウンドや、結婚式でと、キルトを格好良く着こなしていて、やっぱり素敵。 キルトの歴史、着方、キルトと一緒に身につけるすべてのもの、スコットランドの歴史との関係など、この一冊でキルトがわかる、と言う本です。キルトに魅かれるというのは、なんでしょう、タータン(格子縞)の持つ力でしょうか。とにかく美しい。 「パイプバンドのキルトアイテム」の17ページにわたって紹介されている、パイパーの身につける帽子、上着、キルト、靴下、靴、スポーランの数々、それはみんな東京パイプバンドと山根雅巳さんのコレクション、これもみごとです。 (みむら・みちこ)
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書籍 「スコットランド文学―その流れと本質」 | |||||||||||||||
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会員の木村正俊氏の編集になる大著『スコットランド文学―その流れと本質』がこのほど出版された。総ページ数648頁に及ぶ大作で、中世から21世紀に至るまでスコットランドの文学を支えてきた文学者の系図が、それぞれの専門家によって解明されている。
執筆者は26名の錚々たる研究家で、これほど多くの専門家を一堂に集めることが出来たのは、ひとえに木村氏の人脈の広さと、スコットランド文学に関する洞察力の深さによるものと、感嘆を禁じ得ない。 一読すると、それぞれの章は非常に明解な筆致でそれぞれの作家や、作品の意味や内容を解明しているが、新しい切り口が各所にちりばめられていて、読んで楽しい論文集となっている。中世期のスコットランド詩人は、決してイングランドの詩人に見劣りはしなかったことが分かる。次に18世紀から19世紀となると、スコットランド文学が花開くことになる。バーンズやスコット、R.L.スティーヴンソンなどは世界の文学界を風靡するまでになるのだが、それに続く「菜園派」の時代となると、スコットランド文学は力をやや失って行く。 また18世紀から19世紀の作家についての研究書は現在比較的手に入りやすいのだが、20世紀以降のスコットランド文学については、これまで一般にはあまり紹介されることがなかった。そして一部の研究者を除いて、その屈折して、閉塞的な全容を知る機会が乏しかったのだが、この本の特色は、この取っ付きにくいスコットランド現代文学への突破口を開けてくれたことだろう。この本を読んだだけで、スコットランド現代文学すべてを理解するのは無理かも知れないが、数多くのヒントがこの中には隠されているように思われる。 若い研究者の皆さんには、この本を踏み台にして、マクダーミッドやミュア、グラシック・ギボン、ミュリエル・スパーク、シェイマス・ヒーリーやダグラス・ダン、などの一見神秘に閉ざされたかに見えるスコットランド現代文学の解明に取り組んで欲しいと思う次第だ。 (佐藤猛郎)
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書籍 「復刻版『英文東北案内』」 | |||||||||||||||
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スコットランドの解説ではなく、東北地方を日本のスコットランドとして観察して分析された書物ですが、出版社の主旨に賛同しご案内いたします。
学術洋書の専門出版社エディション・シナプスは「西洋の語った日本」を主要テーマに学術文献の出版を長年行っています。 この度の大震災被災者支援のため「本業」の出版のなかで何かできないかと考え、『英文東北案内』(Tohoku, the Scotland of Japan)の復刻出版を企画し、5月12日に発刊しました。 約100年前に東北で活動していたアメリカ人宣教師が中心になり、東北を「日本におけるスコットランド」として海外に紹介した、英語での東北案内です。 本格的に東北を英語で紹介した初めての書籍ではないかと思います。売り上げ全額は東日本大震災義援金として日本赤十字社へ寄付する予定です。 詳細は添付案内をご覧ください。 |
書籍 「【改訂版】スコットランド「ケルト」紀行」 | |||||||||||||||
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会員の武部好伸さんが10年前に世に出した、シリーズの第1弾 『スコットランド「ケルト」紀行〜ヘブリディーズ諸島を歩く』(彩流社)の改訂版がこのほど本屋さんに並びました。
武部さんは日本スコットランド協会の会員になって20数年、永年会員表彰を受けた方ですが、今度の改訂版に関して、ベストセラーのタイプでないのに、2001年の増刷もあったし、着実にファンが増えているのがとてもうれしいとのことです。 まだお読みになっていない方がおられましたら、これを機会に是非ご購入ください。 武部さんブログはこちら |
書籍 「英国太平記」 | |||||||||||||||
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「英国太平記」は、エドワード一世とロバート・ブルース、特にブルースの為政者としての成長を中心に、アレクサンダー三世の死んだ1286年から40年間のイングランドとスコットランドの抗争と戦闘の歴史を描いた歴史小説です。
今月17日の「スコットランドを語る会」では著者の小林正典氏が講師をされまし。また2009年10月の読書会でも「英国太平記」をとりあげ大変好評でした。 昨年8月1日付の産経新聞「書評倶楽部」に古美術鑑定家の中島誠之助氏の書評が掲載されましたが、この本の魅力をよく語っていますので一部を引用します。 「久しぶりに読書に嵌(はま)った。電車に乗っているときもエスカレーターで運ばれているときにもページを開いていた。巻末近く1314年のバノックバーンの戦いでスコットランド軍がイングランド軍を破った場面にいたっては、私は文中の一員となって快哉を叫び大願成就の後の軽い疲れを感じていたのだ」 (※本書は2009年5月、早川書房より単行本『英国太平記 セントアンドリューズの歌』として刊行されました) |
書籍 「【ビジュアル版】ヨーロッパ「ケルト」紀行 上下巻」 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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武部さん曰く:
「いつ出るんですか〜?」いろんな人からよく尋ねられていたぼくの最新刊『ビジュアル版 ヨーロッパ「ケルト」紀行』上下巻(彩流社)が、今月16日以降、同時に書店に並ぶ予定です。 足かけ10年にわたる「ケルト」紀行シリーズ全10巻の写真を中心に、上下巻合わせて274枚のカラー写真を載せています。 言わば、視覚的にたどる「ケルト」紀行〜、総集編でもあります〜!! 上巻は島編で、スコットランド、ウェールズ、イングランド、北アイルランド、アイルランドを収めています。下巻は大陸編。中央ヨーロッパ、スペイン、フランス、イタリア、東ヨーロッパを網羅しています。 なお、著者・武部好伸(タケベ・ヨシノブ)さんは昨年、JSSから永年会員表彰を受けました。 1954年、大阪生まれ。元読売新聞大阪本社記者。映画、ケルト文化、洋酒をテーマに執筆活動に励む。日本ペンクラブ会員。関西大学非常勤講師。熱烈なタイガース・ファンで、講演依頼してもタイガースのスケジュールが常に優先。 詳しくは武部さんのブログをご覧ください。 武部さんブログはこちら |
書籍 「ウイスキー 起源への旅」 | |||||||||||||||
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JSSの会員であり、JSS維持会員のサントリー社に長く勤務されている三鍋昌春さんの新著をご紹介します。
東大農学部の農芸化学科の修士課程を修了した著者は、サントリーに入社してウイスキーに関するあらゆる部門の仕事を経験し、長期にわたるスコットランドでの研修期間中に、エディンバラのヘリオット・ワット大学の博士課程での醸造用酵母を中心とした研究と数多くの蒸留所での実習や見学などを通して、ウイスキーだけでなくワイン・ビール・ジンなどについての知識を深めてこられた。本書はそのようにして身につけられたいろいろなアルコール飲料の製造過程などの専門的な情報を縦糸とし、古代メソポタミアやエジプトの昔から現在に至るまでの歴史の流れを横糸として絡めながらつむいだ、ウイスキーの起源と発達についての物語である。 私のような文科型人間にとっては、本書の根幹の一つをなしている「品質と製造過程」の項にあるような専門的な解説を完全に理解することは望むべくもない。しかし、ヨーロッパや中近東の歴史の流れに多大な影響を与えたキリスト教とケルト文化が、ウイスキーの歩みに対してどのような役割を果たしたかなどについての、イギリスとアイルランドに焦点をあてた論証は、非常に説得力があって興味深い。 著者のウイスキーについての造詣は、単に技術的な面だけに偏らず非常に多面的であり、歴史上有名な人物や出来事とウイスキーとの関連についての多彩な記述は本書の魅力の一つとなっている。著者のスコッチウイスキーに対する思い入れは尋常ではないが、先駆者であったアイリッシュウイスキーがいかにしてスコッチウイスキーに遅れをとってしまったかを客観的に述べながら、アイリッシュウイスキーに対する愛着の気持ちも隠さない。 この本は、ウイスキーに恋をし、恋人のルーツと生い立ちを尋ねて生きてきた一人の男の愛情あふれる旅の記録である。 (廣瀬和清)
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書籍 「スコットランド タータンチェック紀行」 | |||||||||||||||
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「赤毛のアン」とタータン大好きな会員奥田実紀さんがタータンについての新しい本を出されました。
奥田さんの言葉: スコットランドの魅力は、ウイスキーやゴルフだけではありません。タータンチェックも魅力の一つです。私はタータン大好きなので、スコットランド旅行も、見逃せない名所をめぐる一方で、タータンにまつわる博物館や工場、タータンのあるお店で食事をしたり、タータンのあるB&Bに泊まりたいと思っていました。そんな熱い思いでできたのが、タータンを中心にしたこのガイドエッセイです。 タータンにまつわるすてきなスポットをたくさん見つけてきました。タータンの歴史やタータン図鑑もしっかりと押さえてあり、タータンを知ったうえで、スコットランドを旅することができます。タータンを生んだ大地と自然、人々の気質といった魅力も一緒にお伝えし、一冊に、スコットランドのよさがぎゅっと詰めこまれています。 オールカラー、趣ある写真がちりばめられ、見ているだけでも楽しい本になっています。 |
書籍 「タータンチェックの文化史」 | |||||||||||||||
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お菓子の包み紙やデパートの紙袋をはじめ、文房具、カーテン、ソファ、靴、ジャンパー、スカート、女子高生の制服……日本に、タータンチェック柄が浸透して久しい。
しかし、その「格子柄」がスコットランドに起源を発するものであることや、スコットランド人たちの郷土愛ならびに民族意識をも表わしているという文化背景については、あまり、知られていません。 本書は、タータンはいつごろ日本に入ってきたか? という親しみやすい話題から、アパレル、音楽、映画や文学にも言及し、タータンの魅力をひもといていきます。そして、グレン・コーの大虐殺やカロデン・ムーアの戦いなどを経て、タータンチェックが、スコットランドの風土とともにどのように発展してきたのか、現地ルポも楽しく織りまぜつつ教えてくれます。 タータン生地の解読方法や、織物工場の現場、伝統文化財としての登録・認証などについても詳しい。貴重な錦絵や各国別タータン一覧などのカラー図版や、図解イラストも多数収録。 |
書籍 「キルトをはいた外交官」 | |||||||||||||||
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元エディンバラ総領事の大塚清一郎さんの本です。
著者の大塚清一郎さんについては、Amazon に次のような紹介がある。 1966年一橋大学卒業後、外務省入省。 初代エディンバラ総領事、ニューヨーク総領事、駐スリランカ大使、駐スウェーデン大使などを歴任し、2008年退官。ニューヨーク総領事館で結成したメキシカン・バンド「トリオ・ロス・ディプロマティコス」のリーダーとして芸能外交官の異名をとる。英語、スペイン語、タイ語、シンハラ語、スウェーデン語でジョークを飛ばし、バグパイプを吹いて、世界に友達の輪を広げる。 この本を読むと外交官に対するイメージが変わること請け合い。わたしは、真面目で冗談も言わず、融通も利かず、豪華な食事会ばかりの”外交”をしているイメージを持っていたけれど、赴任先の言語を歌やジョークで覚え、現地の方々と音楽で交流し、日本と日本人のイメージを変える外交官もいたのだと認識を改め、彼らを尊敬できるようになった。 特にスコットランド関係では、タムオシャンタとバグパイプを習得するくだりはとても楽しく、赴任先のニューヨークで息子さんと二人でセントパトリックデーにバグパイプバンドの一員として行進する様子には感動すること間違いなし。 |
書籍 「アイルランド「ケルト」紀行」 | |||||||||||||||
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【著者:武部好伸さん談】
アイルランドは「ケルト」の国というイメージが強いのですが、どうしてそうなったのか、そして実像はどうなのか。それらを探るため、2007年の夏、約1か月間、アイルランド国内を駆けめぐってきました。 聖地タラの丘、古代遺跡ニューグレンジ、中世の石の城ロック・オヴ・カシェル、辺境のアラン諸島といった有名な観光スポットだけでなく、ムーンのハイ・クロス、英雄ブライアン・ボルーの生地キラロー、コナハト王国の都クルーアハンなどあまり知られていないところにも足を伸ばしてきました。歴史の香りを充満させた、従来のガイドブックとはひと味ちがった読み物に仕上がっていると思います。 これをもって、10年間つづけてきた「ケルト」紀行シリーズが完結します。 以下のように、1999年以降、毎年欠かさず刊行してきました。 『スコットランド「ケルト」紀行』(1999年)を皮切りに、『スペイン「ケルト」紀行』(2000年)、『北アイルランド「ケルト」紀行』(2001年)、『中央ヨーロッパ「ケルト」紀行』(2002年)、『フランス「ケルト」紀行』(2003年)、『ウェールズ「ケルト」紀行』(2004年)、『東ヨーロッパ「ケルト」紀行』(2005年)、『イングランド「ケルト」紀行』(2006年)、『イタリア「ケルト」紀行』(2007年)、そして本書『アイルランド「ケルト」紀行』です。 ヨーロッパを「ケルト」のフィルターを通して見てきたシリーズです。16か国、20地域に及びます。ほんとうに体力勝負でした! 本書267ページの「「ケルト」紀行シリーズを振り返って」のくだりをお読みいただければ、ぼくがどうして「ケルト」に取り憑かれたか、そして取材旅行の実態がおわかりいただけるかと思います。 |
書籍 英国伝統料理レシピ本 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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関西支部で開催されている美味しい英国料理教室の講師をされている斎藤公江先生は英国のナショナルトラスト運動にも造詣が深く、そのナショナルトラストから出版された英国伝統料理のレシピの本がでていることを紹介していただきました。
先生の英国料理は英国料理の芳しくない評判を覆すのに十二分に魅力的であるとともに、08年09月の料理教室でもこの本のレシピからとったものもあったそうです。 こちらの本は翻訳されていますから、他の本よりとっつきやすいかもしれません。
1885年設立の英国The National Trust協会は、産業革命により疲弊した自然などを荒廃の手から守り、民族に誇りある歴史的な建造物および自然環境を守ることに尽力してきました。最近では、食の伝統文化保存のためにも当協会は尽力を始め、伝統料理に関する書物を立て続けに4冊も刊行しました。食は大切な文化の一部です。英国を知るためにはぜひ伝統的な英国料理の本をひも解いてみてください。
400ページ近い本ですが、チャレンジされてはいかがでしょうか?
こちらも原書です。 ティータイムのケーキなどに英語で挑戦して、英国の伝統的な雰囲気を味わいましょう。
こちらも原書です。
伝統的なプディングのレシピの紹介です。
こちらも原書です。
伝統的なジャムなどのレシピの紹介です。 |
朗読CD 「ロバート・バーンズの詩」 | |||||||||||||||||||||||||||
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音楽CD 「ヴィネット」 | |||||||||||
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