◆読書会 活動報告 2018年◆
2018年 12月6日(木)14:30〜16:30 参加者5名
読んだ本:
「夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」
カズオ・イシグロ著 ハヤカワepi文庫
著者カズオ・イシグロは一度は音楽家になりたかったとのこと、それだけにいろんな音楽への造詣が深く、今回の短編は、今まで読んだ重厚な長編とことなり、それぞれが短編らしいおもしろい構成で楽しめました。
協会のパソコンで、作品の中に出てくる音楽や音楽家のことをYou Tubeで楽しんだり、持ち寄りのお菓子、特に島越さんお手製のケーキも加わり、にぎやかに今年の最終回の読書会が終わりました。

【次回】
日時:1月24日(第4木)11:00〜(お部屋は3時間予約)
会場:「がんこ新宿山野愛子邸」 電話:03-6457-3841 住所:新宿区大久保1-6 最寄り駅:東新宿駅
会費:5,000円
読む本:「野蛮な読書」 平松洋子 集英社
※出欠は1月17日までに山崎までお知らせください。
2018年 10月25日(木)14:30〜16:30 参加者6名
読んだ本:
「トレイルズ -「道」と歩くことの哲学」(原題:On Trails -An Exploration)
ロバート・ムーア著 A&F出版
著者ロバート・ムーアの幅広い知識は研究と実践とに基づいていて、アリやクマなどの動物のトレイルから人間の歴史というトレイルまで様々な「道」に展開していきます。
「あらゆるトレイルが地球の縦糸と横糸になっている」
「わたしたちの歴史は、可能だった多くの道の一つにすぎない。だがそれは実現したただ一つの道でもある」
などなどの表現でも分かるように、アウトドアの活動にかかわってない人をも楽しませ、魅了させる本でした。

【次回】
日時:12月6日(木)14:30〜16:30
会場:JSS事務局
読む本:「夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」 カズオ・イシグロ著 ハヤカワepi文庫
ご参加ご希望の方は、事務局までお知らせください。
担当:山崎美世子
2018年 7月12日(木) 参加者8名
読んだ本:
「マザリング・サンデー」
グレアム・スウィフト著 真野泰訳 新潮クレスト・ブックス
2017年のホーソーンデン賞受賞作。
メイドに許された年に一度の里帰りの日がマザリング・サンデーである。その日に主人公のジェーンは生涯忘れられない悦びと喪失をあじわう。 この本の筋の展開が意表を突き、文章の一行も見逃せない感じで、興味深い作品だった。また女性の描写が繊細なので作者が男性だったのには意外に感じた人が多かった。 カズオ・イシグロは書評で「至妙。」と言っている。

【次回】
日時:10月25日(第四木)14:00〜16:00
会場:JSS事務局
読む本:「トレイルズ -「道」と歩くことの哲学」 ロバート・ムーア著 A&FBOOKS
お問い合わせは事務局までお願いいたします。
2018年 3月8日(木) 参加者9名
読んだ本:
「1945年のクリスマス」
ベアテ・シロタ・ゴードン著 朝日文庫、柏書房
これはベアテ・シロタ・ゴードンという日本国憲法に「男女平等」をかいた女性の自伝です。
現在、憲法問題が話題になっているときにこの本を読むことができて良かった、ぜひたくさんの人に読んでほしいとの意見が多かった。
著者は1923年、リストの再来と謳われたロシアのピアニスト、レオ・シロタの娘として、ウイーンに誕生。5歳の時、山田耕筰の招きで東京音楽学校に赴任する父に伴い、来日。芸術家のサロンとなった乃木坂の家で少女時代を過ごす。
1939年、単身渡米。大学卒業後、戦争情報局やタイム誌で働く。当地で敗戦を迎え、再来日。戦時下、22歳の若さで日本国憲法草案の人権条項作成に携わった。(著書参照)

【次回】
日時:5月17日(木)14:30〜16:30
会場:JSS事務局
読む本:「昏い水」 マーガレット・ドラブル著 新潮クレスト文庫
お問い合わせは事務局までお願いいたします。

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